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第8話 俺の旅立ち

Auteur: satomi
last update Date de publication: 2025-05-10 07:10:15

 孫の顔が見たいとか無茶を言うから、俺は旅に出ることにした。旅先でまたなんかでのし上がろう。

 オールソー商会はジャックに全権を委ねた。

 ジャックには基本的な体術を叩き込まれたし(スパルタだった)、なんとかなるだろう。

 俺はとりあえず、サイフロ帝国の南へ進んだ。北は寒いから嫌だ。

 南に進むとわかってはいたけど、王都が…。

 俺の噂、流れてるんだろうな。『サラサ嬢を虐めたとして国外追放になった稀代の悪女・エリザベート』とかなんとか。

 あれ?文字で考えるとショボくない?たかが男爵令嬢を虐めた(証拠が不十分)くらいで国外追放って。

 脱出はしたけど、あの国は大丈夫だろうか?

 大丈夫じゃないだろうな。頭がお花畑の人が国のトップだし。領民は大変だ。苦労するなぁ。

 南は暖かくていいと思ったんだけど…暑い‼

 なんで、ここに住んでる人は平気な顔してるの?慣れ?慣れてるから平気なの?

 あ、王都。

 俺は平民だし、王城には縁がないな。見上げる観光スポットみたいなものだ。王城は大きいなぁ。

 そんな時、俺のお腹は鳴った。盛大に。

「そんなに別嬪さんでもお腹ってなるんだなぁ。うちの店で食べて
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Commentaires (1)
goodnovel comment avatar
buchi
エリザベートは、取り敢えず南下したんだね!理由は寒いから笑笑。そこで、宿屋の女将さんに声を掛けられて、働く事になったんだね^o^。
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